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妹と兄23

妹兄23



 事件から三年経った今、あたしは東京で暮らそうと決心していた。
父は結局死んでしまい、兄があの時、父に感じていた異様さは、覚せい剤を常用していたせいだと知り、父は家に来る直前にも事件を起こしていた。それは、彼が母と怪しいと思っていた、小さな産婦人科を営む医師を暴行し怪我を負わせた上で、あの証明書を強奪していたことだった…。

 兄は、あたしが父に暴行される現場に居合わせたことによる、親族への正当防衛性が認められ、過剰防衛ではあったが、父のその時の状況が少年を犯行に及ばせたと最大限に考慮され。鑑別署に入れられていたが、刑事事件までは発展せず、保護観察も付かず釈放されていた。

 あたしは、あたしを襲った父のことを恨んではいない…。薬物のせいでもないと思っている。母を愛するあまりの衝動、血の繋がる子を堕ろしていた母。これがあの人を狂わせてしまったんだ…。あの人は寂しさに負けてしまっていたんだ。父は可愛そうな人だった。それは、子供の頃からよーく分かっていた。でも、あたしたち兄弟にはどうすることも出来なかったんだ…。全て母のせい?

 物心付き始めてからは、決して口にこそ出さなかったが、
『この人はいったい何者なのだろう?』
 と、本気で兄と話しあったこともあって、いつしか二人はこう結論ずけていた。
『おかあちゃんは、何かの事件に巻き込まれていて、逃亡生活をしている』
 だけど、目の前にたくさん居た警官をかき分け、息子をかばい、捕まえないでと懇願する母。事情聴取されても臆すること無く接する姿に、答えのすぐ出る事件性は微塵も感じられなかったし、それよりも何よりも母の大きくて、深い愛情を感じていた。

 でも、なぜ子供好きの母が、堕胎したのか? 幼い頃、弟か妹が欲しくて欲しくて赤ちゃんをねだると、こればっかりはねぇと母は笑っていた…。
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