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妹と兄25

妹兄25
「おにーちゃんを愛してる! あいしてるの!」
 あたしが、ぶたれながら訴えると、
「血は繋がって無いだろう?」
 兄は、母の振り上げた腕をつかみ睨み返し、しがみついていたあたしからもすり抜け、アパートを飛び出して行った。それが二年前。兄の顔を見た最後の夜になった。それっきり兄はあたしにも、連絡をよこしてくれなかった…。

 ミィナには一切親戚が居なかった。天涯孤独だと言っていた。若い頃からの友人だと思える人もおらず、本当の父の話しを聞こうとしても、
「その時が来たら、全部話してげる…」
 と、悲しい顔で言われるだけ…。あたしは、結局何一つ教えてくれない母と距離を置くようになり、この街から出たいと思うようになっていた。今は街の小さな縫製工場に勤めていた。でも、ずっと前から服飾そのものに興味があって、東京の専門学校へ行きたいと母にお願いしていた。でも、どうしても街に残らせたい母は許してくれず、口論が続く日もあった。そしていつしか母は折れ、了承してくれた。そのとき、目の前で走り書きしたメモをくれた。
「その人なら信頼して紹介できる。だから、あなたの足でしっかり歩きなさい。何があっても、絶望してはだめ…。幸せになるの!」
 気丈な母が泣いていた。
「あとは、自分で考えなさい…。私は見送らない」
 とても切なくなりあたしは泣いていた、あたしは無き虫だから…。
「ふたりを救って…」
 抱いてくれる母が、子供の時のように祈ってくれていた。

 そして今日、あたしはこの街を離れる。振り向いても、本当にそこに居て欲しい人の姿はどこにもおらず、数人の友人に見送られ飛行機に乗った。家族はバラバラに砕け、欠片の一つは、母の下を去ろうとしている…。そんなあたしにも東京にたった一人、心から慕う人物がいた。それは、たくさん兄を心配してくれたネット上の親友…。
『会ってくれますか?』
 あたしは携帯を握り締めていた。
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