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196

妹兄196

 病院に戻る車内でずっと無言の二人だったが、ミィナは彼に聞いていた。
「相手の子供たちに、私のことを知らせてしまうことになるんですね…」
「いえそれは違います、誤解させてしまいましたね、僕はあなたのことは匿名の重症患者さんとしか書くつもりはありません…、これしか方法が無いんです、それすら断られたら僕としては匙を投げるしかないんです…」
 また押し黙ってしまったミィナは、静かに目を閉じ車に揺られた、サイトウは彼女に、一番大切な事がなんなのかを考えて欲しくて決断を迫り、必死に考えを巡らせているその顔が、納得してくれるまで根気良く説得するつもりでいた。
『私はこの街から出てはいけない…、アキラとの約束をホゴにしてはいいけない…、それは彼の事を全部否定してしまうことになってしまう…、あの約束は彼の苦しみそのもの…、ましてや、相手の家族に私と言う存在を知られてはいけない、それはただ混乱を招くだけ…』
『もう一人と私が会っても、何が起こるか分からない…、私たちが築いてきた掛買いの無い物が瞬時に消えて行くかもしれない…、でもこの病気のことで全てが解決するなら、私はそれに賭けてもいいと思っていたはず、はずなのに…』
『私は何者なんだ、なぜ私は先生の隣にいる? 私はただ生きようとしてるだけの臆病者…、ミィナ! あなたが一番恐れていることはなんなの、二人を救うの! ふたりを…』
『心の中にいつもあなたが居た…、私は、私自身がもう一人居るという恐怖に怯えて生きてきた…、でも今は分かる、あなたはあたしという人間の心の闇を、唯一知り得る何か…、誰にも話せないことをつぶやくと、いつもそこにあなたが居る…、どちらが化け物でもそれだけは変わらない…』
 そして、ミィナは決心した。
「先生もう一人の所へ電話してください、話してみます…」
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