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204

妹兄204
 母のことが気がかりでならない俺は、週に何度か病室に泊まったり、顔を出したりしていて、妹の事、アキの事、バンドの事、誰にも相談できず、せめてママの顔を見ながら世話することで心の寄り所を得ようとしていた、そんな時ヒロミに呼ばれ、本物のミュージシャンになれそうな予感を覚え、家路をたどりながらも母に会いたいと思っていたが、病院の方へ向かう標識が見え始めた途端、楽しそうに話していたチヒロが急に黙ってしまい、その切ない顔を見ないよう運転するしかなかった。

 チヒロはミィナに酷い事をされて以来、ママのことを口にしなくなっていた、その代わりなのだろうアキに懐き過ぎ、何かと言うと彼女に甘え、アキの存在は今の彼女にとってママ同然になろうとしていた、俺は二人の関係が深くなり過ぎることを懸念を抱いていたが見守るしかなかった…、それに今の俺はチヒロと二人きりになることを避けようとしている所があった、ママのことを話さないと言うことは、俺にとって毎日語りかけられているのと同じ…、大人になり切れない彼女に一番必要なのは、昔のままの家族が家に居てくれること…、ただそれだけ…、でもそれはもう叶わない…、せめてママが元に戻ってさえくれたらどんなに…、それは俺も同じ…。

 寝言でママに会いたいと言うチヒロを見たことがあった…、会わせることはすぐにでもできる、でも、もしもまたあんな事になったら…、妹のことが心配でならない…、俺は音楽に没頭することで逃げることができる…、これもアキとチヒロが居てくれるおかげだ、だけどチヒロは心に闇を抱えたまま生きる? 彼女を救えるのは彼女自身しかいない…、俺はこのままチヒロとママに会わせないことに限界を感じている…。

 最近は三人で眠るようにしていた、チヒロを抱いてしまったのはあの日が最後、もう二度とあんなことはするまいと心に誓った…、ママとも…、でも俺はミィナを求めている…、ミィナに抱かれたことを想っている…、俺はヒロミの企画したライブがもしかして成功し、もしもどこかのレコード会社からオファーでもきたら、アキにプロポーズしようと考えていた、先のことなんか分からない、今はこの先もずっとチヒロとアキと三人で暮らせることを想い、アキとの間に子共が出来たら、彼女への罪悪感を消すことが出来るかもしれないことを想っていた…。

 結局ユウキは彼女たちを家へ送り届けただけで、一人でスポンサーの件を考えてみたいと半分嘘を吐き、夜の道に車を走らせていた、だが彼は出がけにチヒロと約束を交わしていた。
「今度ママの所へ行こう、アキとお前と俺の三人で行くんだ、その時俺は皆の前で重大発表をする、先のことなんか分からない、決断することが重要なんだ、だから今日は一人になって考えてみたいんだ」
 二人は気を付けてと笑顔で送ってくれたが、
「ママによろしくね…」
 と、チヒロに言い当てられていた…。

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