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209

妹兄209
「なんだ?」
「今でもミィナのことを…」
「あぁ、愛してる、お前たちを迎えに行ったあの日から、何度も何度も自問自答してた、気づいたらいつの間にか花を送り続けていた…、そしてお前に内緒で会いに来ていた…」
「…そうか」
 うつむきながら話すサワダだったが、その手をユウキに握り返され驚くように彼を見てしまっていた。
「ミ、ミィナをあんたに託す…、俺にはもうどうすることもできない…、本当はイヤだ、だけど…」
「ほ、ほんとうにか…、ハグしたい気分だがちょっと無理だ」
「救急病院へ連れて行く、立てるか?」
「それはダメだこの傷はどう見ても暴行された痕だぞ、警察が関わるとやっかいだ。それにここも一応病院だしな。それより何かかけてくれないか、彼女の傍に居れるだけでいい…」

 ユウキは彼に毛布をかけてやり、顔の傷を見ようとしたが拒否されていた。
「いいんだ。それより、言っておかないといけない事がある、クサナギは俺の昔のラブドールなんだ…」
「…だからこんな立派な個室が、じゃあなおさら感謝する」
 囁くような二人の会話、
『時間が無い…、時間が無いってなんのことなんだ…』
 ユウキは寝てるミィナの布団を直し、額にキスをし帰ろうとしたが、
「ちょっと待て」
 サワダに呼び止められ、
「なんだ」
 ドアに手をかけていたユウキがふり向いた。
「実は少し気になっていた事が…」
「ミィナのことか?」
「彼女が少し前に言った…、小説家と付き合ってる頃の話しだと思う、彼女はなぜかその当時の自分のことを、私とは言わず”私たち”って言ったんだ…」
「わ、私たちって言ったのか?! あいつだ、それが”あいつ”なんだ! 誰か思い当たる人物は居ないのか? なんでもいいんだ、なんでも…」
『その誰かがあの娘な訳が無い…、いったいどういうことなんだ!』
 ユウキは険しい顔で問いただす。
「もう何も無い、なんせ別れたっきり凄い時間が経ってるんだ…」

『二人の彼と、もう一人の女…、君は僕と別れて幸せだったかい?』
 ミィナに問いかけるように見つめている男、ユウキはそれ以上何も言えず部屋を後にしようとしたその時、バスルームの微かな物音に気づいたユウキ。彼には察しがついていて、ドアを開け放つと、想像どうりの光景が目に飛び込んできた。
「便所に監視カメラ無くて良かったな…、安心しろお前のことは誰にも言わない…」
 トイレの手すり、首輪から伸びるリードを止められ、裸で座る女を解放しながら囁いた。挙動不振な野良犬のような女はユウキから顔を背けたまま、大慌てで飼い主の下へ駈けていった。

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