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 二人は眠るユィナを玄関の近くまで引きずってきていたが、
「遅い! 何してる早く来い!」
「バカ犬めあとでたっぷりお仕置きぃいいい」
 一時間近く経っても現れない犬にイラつきはじめていると、
コンコン
 やっとノックの音が鳴り響いた。
「あぁ来たぁああ~」
 チヒロは逸(はや)る気持ちでドアノブに手をかけたが、犬の声が小さくドア越しに聞こえていることを知った。
「あぁあいつぅうう数えてる! こんな時にまでやらなくってもぉ、あぁそうかこれがあるから犬の忠誠が分かるのか?」
「そうねそう教え込んだからさせておきましょう。たった五十数えるだけだし、ふふ」
「数え終わった時こいつは本当の闇に沈む…、そして私と同じに…、うぅうん、もっと醜く切り刻んであげるぅ、くすすっ」
 二人は耳を傍だたせ、廊下に居る変態犬が部屋に入って来るのを今か今かと待ち受け、そして数が数え終わりもう一度ノックの音がすると、勢いよくドアを開けたチヒロは、
「遅い!!!」
 怒りを爆発させていた。
「うわっ! こ、こんばんは…」
 怒鳴られた方は、なんのことか分からないような表情で、後ずさりしていたが、
『あぁあああああぁああああ!!!』
 目の前の男は犬ではなかった。見知らぬ背の高い誰かの出現にチヒロの心臓は破裂寸前で、ずっと犬だと思い突き立てていた中指もわなわな震え、背後のアキも動揺を隠せず来ないと言っていた兄の出現に衝撃を受けていた。
「あぁごめんなさい。ぉ、お兄さんですか?! 妹さん酔いつぶれちゃって送って行こうって、でも眠ってる子重いからボーイさんを呼んだとこなんです!」
 アキはしどろもどろに、適当な嘘を並べ立てていた。
「えっ、酔いつぶれた? そうですか、迷惑かけちゃったみたいですんませんでした」
 アキラは横に居る痩せた男にも会釈すると、
「おぃおぃこんなとこで寝るな帰るぞ」
 寝そべるユィナをいとも簡単に担ぎ上げ、お姫様抱っこしていた。

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