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 ハードな日々にくたびれ果てていくバンドメンバーは、次の日気分転換をしようと移動用に使っているボロボロのミニバンでドライブに出かけた。目的地はそう遠くない海の見える歓楽街、ナナセはもう一度あの子に会って皆をギャフンと言わせたいと近場ツアーを提案していたが、皆にストーカーもどきを拒否され泣く泣くくっついて来ていた。何も考えずボーッとノープランのまま盛り場をうろつき、とりあえず腹を満たそうと表通りにこれでもかと立ち並ぶ豪華な店舗よりも、一本路地に入った庶民的で小汚い店の方が美味いはずだと適当に見つけた店に入ろうとしていた。
「あ、すまん先入っててくれ。アキに頼みたい用事思い出した」
「おぅ、じゃあ適当に注文しとくからゆっくりでいいぞ? ゆ~っくり話してから来い」
「おいこら、酒頼む気だろ?」
「心配ないあるよ」
「お酒なんか頼まないある~」
「禁酒守れよ?」
 ユウキは訝(いぶか)しがるような目でナナセたちに一言付け足すと、路地から見える行き交う人々を見つめた。そこには家族が居て、はしゃぐ子供と親。どこにでもある光景が彼には切なく、携帯を取り出すと、一匹の野良猫が子を口に咥えているのにでくわしていた。親猫はじっとしながらも警戒を緩めずユウキを睨むとすぐにボロ屋の軒下へ潜り込んで行った。

 オススメを店主に聞くナナセはビールを冷蔵庫から即効取り出し、トモヤが適当に注文を済ませるとグラスを三人分用意していた。
「ユウキやっぱ少しなんか変?」
 ナナセが口を開いた。
「なんかぼんやりしてるときありますよね…」
「だなぁ」
 ヤマトはビールを飲もうとはせず、グラスを見つめ揺らしていた。
「俺らとは格段のプレッシャー感じてるんだろうか?」
「リーダーいろいろあり過ぎたからね、チヒロちゃんが元気になってくれたのは良かったけど、やっぱママさんが…」

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