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 次の日、タドコロに約束を確認するため電話すると、私鉄沿線駅前の喫茶店を指定されてしまい、間に合うように車を飛ばして来ていたユウキ。コーヒーを飲んでいると、時間きっかりにドアベルを鳴らし年配の女性が入って来るのが見えていた。きっとこの人だと思っていると、彼女はテーブルの前で立ち止まり、目印にと置いたヤマキタの本を手に取りしげしげと眺め正面に席に座りこんでいた。
「はじめまして、お呼びたててしまい申し訳ありませんでした」
「はい、よろしくね。懐かしいなぁ私も関わってるんだよねこの本、神岡ちゃん、あぁミィナは元気?」
「はい元気にしてますと言いたいんですが、入院中なんです」
「あららぁそうなの、どこが悪い? まさか癌とか…」
「あぁいえ怪我です、追突事故で」
「そう、お大事にって伝えておいてね、で、今日はなんで私が呼ばれたのかしら、ミィナのことを聞きたいってことだったわよね?」
「はい母に関するどんな些細なことでもいいので、教えてもらえないかと思って」
「そうねぇ記憶がね色褪せてきてるのよ私もいい歳だし、ミィナの顔すらももう忘れてきてるの写真か何かない?」
「は、はいあります」
「ミィナねこれ、あっはっは老けたわねぇ、当時はね嫉妬してたの美人だし有望株の先生と出来ちゃうしくやしーって感じ。こんな記憶しか無いけどいいのかな?」
 家族写真をユウキに返しながら話すタドコロ。
「ヤマキタと付き合ってる頃のミィナ、なんでもいいんです何か事件とか事故とか気になるようなことはありませんでしたか?」
「事故って言えばあれしかないわ先生が死んだことくらいしか…、なんでいきなり私が呼ばれたのか分からなかったのよ、だって私はミィナと仲良くなかったから、あっはっは。ごめんなさいやっぱり何も無いわ」
「そ、そうですか…。ならこちらから少し質問しても? 質問は二つあります」
「どうぞ」
「母とヤマキタの間にもう一人懇意にしてる女性は居ませんでしたか? 頻繁に会っていたような編集の方とか」
「えっ、それって肉体的な三角関係みたいなこと?」
「はい、もしくはそれに似たようなことが…」
「えぇえええそうなの? ちょっと信じ難(がた)いけど私が思い出せる限りそのもう一人は…、私しか居ないんだけど?! も、もちろん私とあの二人には何も無かったわよ? 幸せの裏にドロドロの愛憎劇があったんだ」
「多分そうだと思います…」
 そして沈黙してしまったユウキに、タドコロはせっつくように尋ねていた。
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