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「だってあなたのお父さんをミィナさんとくっつけたのは、おばあちゃんなのよ」
「そうだったんですか…」
「私生児…。あなたを産ませてしまって凄く責任感じてた。だからだと思う」
「そうですか…」
「では参りますか」
「ど、どこへ??」
「どこって、あなたが一番会いたい人の場所に決まってるじゃない」
『ユウタ!』
 心を見透かされたように、一瞬たじろいだユウキ。
「昔の写真とかいっぱい残ってるわよ~」

 大叔母に連れられ広間の前を通ると、数名の人たちが裁縫をしてる工房の様な所にでくわしていた。大叔母は祖母から裁縫教室を受け継ぎ、一点物の服を縫ったり繕ったりしていると言い、二階にあるユタカの部屋へ案内してくれていた。八畳間くらいだろうか、使っていた当時のままのようにユタカの私物が置かれ、全てが色褪せようとしていたが、ユウキにとってはどれも新鮮で掛け替えの無い宝物のように見えていた。
「ほらここ座って」
 ユウキは父の座り机に座らされ、
「あの子たまにここに来て書いたりもしてたの、だからほら」
 原稿用紙に置かれた万年筆を手に取らせてくれた大叔母、握ったとたんユウキは父になったような気がし、ユタカがこの部屋で息づき始めていた。
『あなたが死んだのは本当に事故だったんですか? もう一人の女性はいったい誰なんです? お願いです教えてください、これ以上誰もおかしくなって欲しくないんです!』
 ユウキが必死に思っても、想像の中の父は答えてはくれなかった。
「なんでも欲しいものがあったら持って行っていいからね?」
 彼女はそう言いながら、押入れから古そうなアルバムを引っ張り出し、
「ほらこれがユタカの小さな頃、可愛いでしょう? これおばあちゃん、これが私、こっちがおじいさんでー」
 パラパラとめくりながら説明してくれていたが、双子の片割れの写真が出てこないことに不思議に思ったユウキは、思わず聞いてしまっていた。
「ユウタはどこ? どこに写ってるの? 俺ユウタさんに会いに来たんだ。会って聞かなくちゃいけないことがある。大叔母さん教えて下さい、ユタカの双子の片割れはどこ? もう一人は今どこにいるんですか!!」
 肩を揺さぶられ真剣な目で見つめられた大叔母は、悲しい顔で彼に言った。
「もう会ってるじゃない…」
「え?」
 訳が分からずうろたえるユウキだった。
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