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ふたり32

「でも、変だな…」
「ミィナの物だけって…」
「いわゆる下着ドロみたいなものか…」
「デートはお預け…」
「いいさ…」
 ユタカたちは小声で話し、彼女の頭や肩を優しく撫でていた。
「デート!」
 ミィナは急に立ち上がり、二人をまじまじと見つめた。
「というか、なんであなたたち全身黒尽くめなの?! タイまで黒! なんなのよーその格好でデート? 信じられない! あたしなんかちょっとでも、綺麗にしようって家に戻って来たのに。そしたら、そしたらー」
 また、泣き出してしまったミィナに、
「あ。いや、これはその」
「あぁ、この計画はじめから失敗だ…。浅はかでした。君のこともっと考えたら…」
 ユタカたちは、しどろもどろに話していた…。
「ごめん」
「ごめんよミィナ」
「贈り物ってなんだったのよ? 葬式饅頭? イャー」
 嗚咽交じりに話すミィナは、涙をポロポロこぼしていた…。
「うっ…」
「そ、それは…」
「…二人ともどっか行って。もういやー! 一時間後? 数秒後? 死ぬって分かってる人たちと一緒にいられない!」
 普段穏やかな彼女の思いが、事件を引き金に、爆発していた。
目の前で動揺し混乱する愛しい人の姿は、ユタカの胸を深くえぐった。
「ちょっと待って」
「ここで待ってて」
 慌てて玄関先へかけて行く二人は、上着を脱ぎ、タイを抜き、買っていた物を手に戻って来た。そして、突っ伏して泣いてるミィナの前で、ひざまずいた。
「聞いてミィナ」
「そのままでいいから」
「なによー なんなのよぉー きらい きらい きらい」
「結婚してください!」
「ゼロコンマ一秒でも一緒に居てください!」
「僕たちを愛してください」
「僕たちを最後の最後まで愛してください」
「君しかいない…」
 ユタカは二つの花束を差し出し、
「結婚しよう!」
 ユタカは黒い宝石ケースを開いていた。
ミィナは、いきなりのプロポーズに驚き、花束も、宝石ケースもなぎ払ってしまった。
あちこちに飛び散る小さな花たち。
どこかで跳ね返るリングの音。
ユタカたちは慌て、転がった宝石を追い拾い上げた。
「OKの返事なんていらない」
「でも、つけて欲しい…」
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