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313 対峙

313 対峙
「おかあちゃんあたしじゃないよぉ、おかあちゃんの病気が心配で来たんだよ? 本当に大丈夫なの? 心配で心配でここまで来たんだよぉ、先生はなんて言っているの? すぐに手術するんだよね? あたし怖いよ、怖くてたまらない…」
「今はなんともないから安心して、担当のサイトウ先生が知りたいこと教えてくれるから何でも聞きなさい。今は私じゃなくあなたの検査なの」
「あぁ、うん。メールにも書いてあったから分かってる…」
「私の事恨んでる…?」
 まっすぐ前を向き運転するミィナ。
「恨んでなんかない、でも…」
「お兄ちゃんはきっと私の事許してくれないだろうね、アキラも元気なんだよね?」
「うん…」
 兄との約束を想い、ユィナはそれ以上彼のことを口にすることはなかった。
「ならいいの…、元気ならそれでいいの、お兄ちゃんから私の事色々聞かされた?」
「…あの本の作者があたしの本当のお父さん。双子だったことも…、でも…、それ以上は何も知らない。ヒロミさんの養女になっていたなんて…、何もなにも知らないことだらけ!」
 娘の話に顔は強張り、ハンドルを強く握りしめたミィナ。
「でもね…、あたしが殺したんだよお父ちゃんを…」
「な、何を言い出すの?」
「お父ちゃんを殺したのはあたしだったんだ、アキラ兄ちゃんがかばってくれたんだ、だから今度はあたしが報いを受ける番なの!!」
「ユィナ!」
 急ブレーキを掛けてしまったミィナは田んぼしか無い道の路肩に止まってしまい、驚いた後続車から死にたいのかと罵声を浴びせられてしまっていたが、
「教えて、大好きだよぉおお、みんなの事が大好きなの! 全部話してください…、あなたはいったい何者なんだ!!」
 嗚咽し号泣するユィナが車から飛び出してしまったことに慌て、自分も降りた母は娘の背中で話しはじめた。
「わ、私はあの日やってはいけないことをした。ある女性の運命を変えてしまったの、恨まれているの、私は殺されても仕方の無い事を…」
「火事で死んでしまった人のことなんだね?!」
 雨の中カチカチとハザードランプが鳴り、対峙する母娘。

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