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314 雨女

314
「私は、私は・・・、そうよ・・・、お願いユィナ病院へ行くの検査しないと、そしたら・・・、私はあなたたちにどんなに恨まれてもいい、あなたたちだけが救い」
 そしてミィナは娘の思い違いを利用し、納得させていた。
「元の家族に戻りたいよぉおお、おかあちゃん! おかあちゃん! おかあちゃん! でも無理なの、あたしがお父ちゃんを! 一番可哀想なのはお兄ちゃんなんだよぉおお!」
 娘の泣く声は激しく降り始めた雨音で消え、連れ戻そうとミィナがその手を握りしめると、昔と何も変わらない娘の温もりに、だだをこねていた幼い頃のユィナを思い出していた。
「いつまでも泣いてる気なの、風邪でも引いたら検査どころじゃなくなるのよ! あなたにはアキラが居る、早く帰って安心させてあげないとダメでしょう? 中で待ってるから気が済んだら乗りなさい・・・」
 雨に打たれるまま悲しみにくれ先へ先へと歩き自分から離れ行こうとする娘、ミィナは車に戻りノロノロと走らせ後を追うと、その後姿にこれ以上無いほどの辛さに心を締め付けられてしまっていたが、真実を話さいない理由は一つしかないと辛抱強く待ち続け、時おり通る対向車や、追い抜いていく車に怪訝な目で見られていた。そしてあの日から時が止まったようなミィナの元へ二時間後、うずくまってしまい動けなくなってしまった娘を車に乗せ、
「ほらこれで拭きなさい、シートベルトも忘れないで・・・」
 タオルを差出すと、急発進させていた。

 逸る気持ちを抑え切れずイラ付くような空の旅を終えたチヒロは、ユィナから遅れて三時間後に到着すると、本降りとなってしまった雨が地面を打ち付け、
『私雨女だったのかなぁ・・・』
 憂鬱そうな顔で、携帯番号から位置を特定出来るサイトへアクセスしていた。
『医大付属脳神経外科・・・、広い病院ならうろつきやすくていいのだけど、行って見ないと分からないな・・・』
 明滅する赤い点でユィナの居場所を突き止め、アキに連絡を入れると、近づき過ぎないようにと注意されたメールを返信されていた。
『うんうん、見つかったら何もかもおじゃんだし分かってます・・・、あぁでもお腹ペッコペコ・・・』
 と、目の前にあったスタンドでハンバーガーを食べたが、
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『うぇえええん~』
 少し先にあった食堂のノボリに悔しがり、タクシー乗り場へと急いだ。
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