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316 検査

316
「明日からMRI検査や脳波、脊髄液採取、網膜スキャンなども行いますので、とりあえず今日は夕飯を抜いて下さい。全身に投影薬を点滴しますから」
「はい。でも、本当にあたしの事を調べるんですね、すぐに母の手術するものだとばかり思ってて・・・」
「えぇ、お母さんの場合症状が出てる時に手術しないと意味がないんです。今は一切その症状の形跡すら無くて、奇跡的に消えてしまったのか、あるいわ体のどこかに擬態してるかもしれないんです・・・。脳のどこかが腫瘍とすげ変わってる可能性も・・・。娘さんにはとても衝撃的だとは思いますが・・・、では指紋取りましょう。このシートに両手で指先だけ押し当てて下さい」
「わ、分かりました・・・」
 まんべんなく霧状の液体を指先に掛けられたユィナがそこに押し当てると、くっきりと指紋跡が浮かび上がっていた。
「検査結果は約一週間後だと思ってもらって結構です。それでですね、今日はこれから、娘さんと私だけでお話をさせてもらいたいのですが、いいですかお母さん」
 サイトウに見つめられ戸惑いを隠せない母だったが、
「あぁ、はい分かりました・・・、上の待合室で待ってるねユィナ。全部先生に任せて大丈夫だから・・・、質問にはきちんと答えるの、では宜しくお願いします」
 娘の背をさすり、振り向いていた娘を見ることなく部屋を出て行った。
「どういうことでしょうか、母が居ると何か問題でも・・・」
「すいません、実は・・・」
 サイトウは話し始めた。

 待合室へ向かうと、席は午前中から老若男女でひしめき合っていて、大勢の中に居るのが苦手なミィナは、庭にひっそりと増設されたプレハブの喫煙小屋へ向かおうと、途中鏡の掛けてある柱で自分の今の姿を思わず見てしまっていた。ほぼすっぴんの顔、目の下のクマ、やつれて青白い顔に唇も荒れ、髪はボサボサでまるで病人そのものだと鏡に向き直り、背中に流していた髪を束ね左胸に流すように掻き分けると、首の右後ろ辺りにある小さな傷を見つめ、
『・・・あなたはいったいどっちなの・・・、どちらが影なの・・・、それとも・・・』
 鏡に向かうたび思う自分という存在に足をすくませ、ほんの少し立ち止まり歩いて行ったが、その鏡の中で彼女を見つめ凍ってしまったような少女が、立ちすくんで居た事に気づくことはなかった。鏡の中でその唇が微かに動いていた。
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