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317 少女

317
「ママ・・・、ママ・・・、ママ・・・」
 制服姿の少女はよろめくように危なげな足取りで、後を追っていた。襟足を見せたその髪型も、その服装も、ミィナたちの趣味その物、どちらかのミィナが買う服はもう一方のミィナも見た目も同じな物を買い求め、少女が今見た服は彼女の知る人物のお気に入りだと分かっていたし、背格好や腕に付けたアクセサリー、加齢による目元の皺、襟足に見えた傷痕、髪型や顔全体の雰囲気、彼女たちの全てが同一人物のように見えているはずだった。
「ママ転院してた? だからお兄ちゃまは会いに行くのに時間が掛かるって、いつか言ってたんだ・・・。そうだよね、そうなんだよね・・・」
「お見舞いに来たよ。やっと会えたねママぁ」
 長い廊下、つぶやきながらミィナを追う少女、虚ろな瞳に涙を溜め、そして走り叫んでいた。
「ママァアアアア!」
 小屋のドアに手を掛けていると、自分に向かって言われたのかと思い振り返ろうとしたが、突然出て来た男性と入れ替わるように中へ入ってしまい、席は汚れていて壁にもたれたままタバコに火を点けようとしたが、娘の事を想うあまり寝てない体が堪(こた)えたのかソファに倒れ込むように座ってしまい、誰かに体を支えられていた。
「ありがとうございます。大丈夫です。心配なんです。私の為に生まれて来てくれた娘の事が心配で心配でたまらなくて・・・、もぅ大丈夫ですから」
 疲れた体に弱音がつい口を吐いていたミィナだったが、
「チヒロはやっぱり、あなたの娘じゃないんだね・・・」
 嗚咽交じりのか細い声に、
「え・・・?」
 思わず顔を上げるとそこに、ショートカットの可愛らしい女の子、支えてくれていたのはその子だった。くしゃくしゃに歪ませた顔で腫らした様な目から涙が溢れ落ちていた。
「どうして泣いてるの?」
「ママは頭の病気になってたんだね? だから気が変になってただけなんだよね? あいつがこの病院へ来てるんだよ。逃げよう、逃げないと殺されちゃう! あいつは私たちの全てを奪う気でいるんだ。パパもお兄ちゃまもママも! 私が助けてあげる、もう大丈夫だよ、ママ! ママ! ママぁああああ!!」
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