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321 殺意

321
「ん?」
 少女は医師のネームプレートを手に取りまじまじと見つめ彼の肩書きを確認すると、
「サイトウ先生! ママは頭の病気、腫瘍か何かで人が変わったように、私の事を嫌いになったの?!」
 真剣な表情で彼に問いただしていた。
「んんん、君はどちらの患者さんの? ごめんね、ちょっと記憶に無くて・・・」
「さっきまで話してたミィナの娘です」
「え?『ま、まさか・・・』」
 その目に嘘は無かったが、サイトウには唐突過ぎてすぐに信じることは出来なかった。
「どういう病気なの? 手術をすれば元のママに戻る? いつこっちに転院したの? お兄ちゃまは何も教えてくれないんです!」
「お兄ちゃんの名前を教えてくれるかな?」
 サイトウは彼女の目を見つめていた。
「ユウキだよ、まさか会ってないの? ねぇ先生、ママはいつ頃良くなるの、あとどれくらい入院すればいいの、教えてください!」
 この子をこのまま帰してはいけないとサイトウが正門を見ると、ミィナは角を曲がり見えなくなっていて、
「・・・ここじゃなんだから僕の研究室へ行こう、ところで君一人?」
 うなずく少女を連れ研究室へ向かって行った。

 ポスト前のミィナは祈る思いで手紙を投函し、
『これで全てが変わる、私たちが貫き通していた事が全部無になるのかもしれない・・・、でもこれしかないんだ、これしか・・・、あぁでもあの子をどうやって探せば・・・、あの目には殺意が宿っていた?! ユィナにもしもの事があったら!』
 携帯を握りしめていた。



 病院から一番近い街へタクシーに乗り、向かい適当なビジネスホテルを探しているユィナだったが、心は旭川の自宅に戻りたいと願っていた。だがここから帰るには遠すぎて、今は心を抑え運転手に勧められたホテルに部屋を取っていた。
「おかあちゃん、寂しくないかな・・・」
 狭い部屋のベッドに腰かけポツリとつぶやき、少し何か食べておこうと外へ出ようと思っていたが、横になったとたん睡魔に襲われていた。
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