スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

329 火葬

329

 彼はバラバラになった体を再びシートに包み縄を巻くと、人の形では無くなった老人が持ち運びしやすい肉の塊になったと笑い、ジャッキを使い焼却炉の底へ降ろし蓋を閉じ、焼却炉横にある着火と書かれたボタンをおもむろに押していたが、うまく種火が点かず何度か力を込めていると、やっとガスに着火し舞い上がっていく炎に安心し、人が燃える様を小窓から覗いていると徐々に強くなる炎と熱波に顔を背け、裏口から血まみれの姿のまま外へ出て行った。

▼応援してもらえると、書く気力が沸いてきます。

アルファポリスで応援

にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(愛欲)へ
にほんブログ村で応援

 裏手の森の中へ歩いていると風も治まっていて、ここらでいいかと立ち止まった男はガスマスクを外し両手を広げ鼻で深呼吸していたが、人の焼ける独特の匂いに思わず鼻と口を手で覆ってしまっていた。
『やっぱり設備が古くなり過ぎてる、臭気がまったく取り除かれない・・・、おや?』
 するとここからさほど離れていない草っぱらから声がしたのに気づいた男はガスマスクを被り直し、物影に隠れながらそっとそちらへ近づくと恋人同士のような男女発見していた。
「ねぇここでやんの? なんかこの辺怖いよ」
「だからいいんじゃん、お前のリクエストに応じただけだぞ?」
「うっ!」
 いきなり鼻を押さえた女に、
「な、なんだこの匂い、くせぇえええ~」
 男も気づいた。
「やっぱ車に戻ろうよぉ」
「向こうの方から匂うな」
「肉の焼ける匂い? 髪の毛燃やしてんじゃないのこれって」
「うぇええ、何燃やしてんだよったくぅ」
 鼻をつまみ顔を歪ませた男女は車に戻りすぐにどこかへ消えてしまったが、
「匂いだなぁ・・・、火葬場ほど強力じゃ無いから骨までは無理そうだしな・・・」
 マスクを被ったままボソボソと呟く男の声は篭っていて、彼は何かに気づいたように慌ててポケットから何かを取り出していた。
「あ、いかんこれも燃さないと」
 それは彼の物ではない今焼かれている父親の財布。中から現金だけを抜き取ると急いで戻ろうとしたが、再び恋人たち見つめ、
「もう少し火力調整しないとかな…、焼却サンプル」
 彼らの背後へと忍び寄り声をかけていた。
「こんにちは・・・」
 急に声をかけられ驚いた彼らは、ガスマスクの誰かに唖然としたまま逃げることもできず、おもむろに振り上げられた石で殴打され続け、ただの骸(むくろ)になっていった。

関連記事

テーマ : 官能小説
ジャンル : アダルト

コメントの投稿

非公開コメント

検索フォーム
カウンター

現在の閲覧者数:
はじめから読んでくださいね

■全ての記事・小説のバックナンバーを表示できます。

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
プロフィール

C.B

Author:C.B
C.Bの恋愛官能小説ブログへようこそ。ここは。「ふたりの彼。玩具の私」と、その続編「妹と兄。そして震える母」の書庫になります。

■ご注意:当ブログの小説の無断使用はできません。著作権利は作者C.Bが保持しています。お問合せはページ内にあるメールフォームをご利用ください。

筆者にメール

名前:
メール:
件名:
本文:

 
応援してください
★このサイトにチップを贈る
このサイトへチップを贈る
★ポチッと応援お願いします。
書く気力が沸いてきます。
アルファポリスで応援
にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(愛欲)で応援
にほんブログ村ランキングで応援
ランキングサイト
相互リンク
RSSリンクの表示
QRコード
QR
Twitter
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。