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332 楽園

332
 とてもとても小さな叫びは自分の心の中にだけ響き、誰にも聞こえることは無かったが、怨念にも似た感情は大きく膨れ、ユィナが痛み付けられていく様を想うままに自慰に耽けり始めていた。悶えては性器を突き出し潮を撒き散らし、ビショビショに濡れていく畳の上でいつかサワダたちに受けた陵辱の数々を思い出しながら、自分の中に在る底知れぬ欲望も吐き出そうとしていた。
「早くお前に会いたい! 私にとってお前はただの口実に過ぎないんだ!」
 思わず口を吐いて出た言葉は彼女に潜む真意だった。少し前までは、アキにとってユィナは生きていこうが死んでしまおうが本当にどうでも良い存在だった。チヒロが言うことは単なる妄想に過ぎず、あいつのことを”本物の悪魔”などと考えることはできなかったし、チヒロからユィナ殺害に協力を求められた時、受け流す様に思い留まらせることもできていたが、そうしなかったのはユウキを愛し過ぎた余り、親しい人との間に誰にも言えない秘密があれば、ユウキが自分を思ってくれている気持ちに偽りや嘘があったとしても、彼を引き止め愛を取り戻せると信じたからだった。何より確かなものを欲していたアキは彼の愛する可哀想な妹の心の隙間に入り込み、愛欲を教えコントロールしようと一緒に過ごすうち、結果的に途方も無い事に加担してしまうことになってしまっていたが、ユウキとユィナの古くからの関係性を知ってしまった今、あいつは脅威だという思いが”秒”を追うごとに強くなっていたのだ。そんな彼女がチヒロの願いを聞いた瞬間フッと頭をよぎった思いがあった。その時それはただの妄想だった…。それは、
『チヒロちゃん。あなたはこの事をユウキ様に隠し通そうとしてるけど、私たちだけの秘密になんて出来っこない…。もうすぐよ、もうすぐ三人にとって本当の楽園が完成するの!』
 ”ユウキ自身の手でユィナを葬らせる”ことだった。
「だってぇ、これしかないんだもの。うふっ、うふふふあはっ」
 そして犬も同時に始末してしまおうと企(くわだ)て、脱ぎ捨て乱れ汚した着物の上で艶(なまめ)かしい姿で夢見心地に、チヒロにメールを打っていた。、
|アキ:喜んで、準備完了のメールが犬から届いたの。そっちは順調? 今度は絶対邪魔されないようにしないとね…、明日はどこで待ち合わせればいい?
 自分と同じ名で、不思議なシンパシーを感じてしまったアキラの事が頭をかすめメールしていたが、着替えようと自分の部屋へ戻り親族の集まる広間へ向かい手伝いに奔走したが、夜になってもまだ来る気配のないチヒロからの返事に、どうかしたのかもと不安を募らせていた。
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