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ふたり37

「キャッ」
 腰が前に滑り、あそこが自然と前に突き出てしまった。
その格好はまるで、子供が両親にさせてもらう。お・し・っ・こスタイル…。
『ダメー』
 ガラスの城、それはタクシーのことだった。
彼らはミィナの両方の耳に、それぞれキスをした。
ゾクっとする刺激が体を伝い、首を振って逃げようとするが、どちらに振り向いても、どちらかに追われ、執拗に責められた。
足は、押さえつけられたまま閉じれない…。
「ミィナ」
「ミィナ…」
「ミィナ」
「ミィナ」
「…ミィナ」
 なんども、なんども名を呼ばれ、それだけでも感じるのに、舌先でくすぐられ、息を吹きかけられ、耳たぶを甘噛みされ、舐め上げられ、キスの雨降り注ぐ…。
『ハァハァハァ。ぁん』
 ミィナの口から甘い吐息が漏れはじめた。
もがく手がいろんなところに触れ、彼らの股間に当たってしまった。そこは、硬く盛り上っていた…。
「感じて…」
「感じて…」
「可愛いミィナ」
「自分の快楽に堕ちて行って…」
「君しか辿り着けない場所へ」
「僕らは、それを引き出したいよ」
 ユタカはミィナの顎を自分に向かせ、唇を噛み、舌を絡めていった。
「僕らなりに考えたんだ。なんで分裂したのだろうって…」
 ユタカは、反った首筋に舌を這わせ、耳元で囁いた。
ユタカの唇が離れ、もう一人のユタカも、唇を奪った。
「僕は君が心の底から愛しかった…。いつか、自分。僕から離れていくのかもと、どこかでそう思いだしてしまっていたんだ…」
 ディープキスをされ、もう一人が囁く。
「その思いはどんどん膨れ上がっていったよ…」
「…離れたくない。そう願いだした僕は、二人になっていたんだ。いつの間にか… 多分これが原因…」
「でも、今となってはどうでもいいことだよ…」
ハァハァハァ
 言葉の節々に、二人荒い息がかかる…。
狭い車内にギシギシ軋むシート。
互いの衣服が擦れあう音。
誰かに見られてるかもしれない…。
時折揺れる車。
交差点のクラクション。
誰かの笑う声。
今、歩道の誰かと目があったかもしれない…。
流れゆく街明かり。
光と影が三人を照らしては隠し、信号で止まるたび、運転手に視姦されるミィナ。
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