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342 約束

342
『この娘は自分のやろうとしていることをまるで判ってないんだ! ユィナには触れさせない!』
 洗ってあげている髪から彼女の細い首に両手を滑らせ、力を込めた。
「痛い痛いぃよぉ」
「あぁごめんごめん目に入った? ごめんね…、ママが馬鹿なことしたばっかりに、ごめんね…、全部私のせいなの…、ごめんねチヒロちゃん…」
 ふいに掛けられた言葉で我に返ったミィナ、シャンプーが目に沁み痛がる彼女を洗い流し抱きしめると、
『過去は消えない…、この子たちに何かをさせてしまってはいけないんだ』
 本当の娘のことを想い謝り続けた。
「どうしたの、泣いてるの? 泣かないでママ。もうすぐ全てが終わるんだからぁ、泣かないで」
「お願いチヒロちゃん、お願いだからもう一人が誰なのか教えて! ママ、心配でたまらないよ。あなたたちは何をしようとしているの?!」
「いいの、もぅいいの。あいつはどうにでもなるから、心配しなくていいょママぁあ」
 チヒロは抱いてくれている母の手を必死で握りしめ、自分も泣いていた。



 次の日、入院させられたユィナは見た目ほどスマートではない機械の激しく唸る音を聞きながらMRI機の中に寝かされ検査を受けていた。約束は必ず守る母が付き添いに来ていないのは、昨夜出してしまったメールが原因かもしれないと思っていたが、母の口から全ての事を聞かされるまではこんな状態が続くのだろうと覚悟していた。だが、ひとりぼっちの病院、淡々と作業を進める物言わぬスタッフたちに囲まれ、サイトウすら居ない状況は心細く、まるで人体実験のようだと不安に駆られてしまっていた。

 サイトウが言ったことは全て嘘だった。彼は殺意すら持ち合わせたようなチヒロから、病院内ならそうそう手は出せないだろうとユィナを入院させてしまい、その間に問題を解決してもらえればと、勝手に決めた事を詫びながらミィナにメールしていたが、院内でユィナと鉢合わせしないよう動き回っていると、ミィナをオカムラミナヨとして受け持った時から相談していた同僚医師に呼び止められてしまっていた。
「俺を避けてるだろ? 最近のお前なんだか怪しいぞ、なぜぷっつりあの患者の話をしなくなった?」
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