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ふたり61


 いつものように出勤を見送られ、いつものように、マンションの手摺で手を振るふたり。
私が見えなくなるまでそこに居るふたりに、しょうがなぃなーっと、振り向き手を振り返そうとした。
その時だった。
一方のユタカの姿が、うねるのようなり揺れはじめ、徐々に背景へと溶け込んでいくのが見えていた。そして、霧のように消えてしまったのだ!
『キャーーーーー』
 私は声にならない悲鳴を上げた。
すると、もう一人のユタカが、胸を苦しそうに押さえ呻きだし、その場でもがきはじめてしまった。壁をどんどん叩き、手摺に体半分を、もたれさせたように見えた。その瞬間…。
『あ! ダメ!』
 彼はそのまま意識を無くした様に、壁の前方へグルリと回転していた…。
その様子は全部、スローモーションに見えていた…。
『だめぇーーーーー!』
 ドスン!
鈍い音がし、恋人の二階からの落下に駆け寄ると。後頭部から溢れるが、コンクリートの地面を染めていった…。
「いゃあああああああ!」
 彼を抱き、空を仰いだ。
そこにはまだ黒い霞のような物が漂っていたが、それもすぐに消えてしまった…。

 今の、今まで元気だったユタカたち…。
心の準備なんかしてなかった。
できるはずが無かった。
何ヶ月も、普通に暮らせていたんだ…。
『もう、おかしなことにはなりそうもないかも』
 誰もがそう呟き、安心しきっていた…。

 誰かが呼んでくれた救急車に、近所の人の肩を借り同乗させてもらった私は、救命処置を施されるユタカに、必死で声をかけ続けた。
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テーマ : 官能小説
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tag : スローモーション 黒い霧

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