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ふたり68


 そして…。
私は、難産の末に生まれた子に、いつか二人で決めていた名前を付けた。小さな彼のに指をあてると、ギュッと握り返してきた。
「元気いいでちゅね~ おばーちゃんですよ~ バァ」
 おばあ様になってしまった。ユタカの母が笑っていた。
「あ。今。笑いませんでした? この子」
「気が、はやちゅぎでしゅね~ ママは。あはっはっ」
 私も、笑っていた。
おばー様に抱かれてる、我が子を見ながら、
『この子が、居ればほかには何もいらない』
 顔をほころばせた。

 そして…。
私は、生まれて来た子と買い物に出かけると、ベビー・スリングの中で愛らしい瞳が微笑んでいた。
「目もとがパパそっくり~ よっこいしょっと ふぅ」
 店に着き、食材を見ていると、
「ねぇ。俺のこと考えてくれた?」
 軟派な店員がいつのまにか寄って来ていて、赤ん坊をあやしはじめた。
「ベロベロバー ベローン 可愛いなぁ。もっと可愛い女の子になれ~」
「シッ シッ あっち行って。違うし!」
「ママは、ツンデレでちゅね~」
「なにそれ??」
 名も無い男は、赤ん坊の頭を撫でようとして、追い払われてしまっていた。
「私には、あなたがいるもんね~。ほかには何もいらなーぃでちゅう うふふ」
 我が子を見るたび顔をほころばせた。

 数年後。
 遠いそれぞれの地で遊ぶ、無邪気な子供たち。
「どうしたの? ミィナ! 泣いてるのか?」
 ようすのおかしな母に駆け寄った子供

「ミィちゃん! ミィちゃん! どうしたの?」
「ゴミ入ったみたい、心配要らないよ?」
 泣いてるようなおかあちゃんに抱きつき、見上げて聞く子供

 二人の母は、
同じことを思っている。
ふたりでを取りあい歩く、
この繋がれたぬくもりだけが全てだと。



ご愛読ありがとうございました。
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tag : ぬくもり 子供 二人の母 永遠 ドビュッシー

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