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妹と兄21

妹兄21
 僕らは住んでる大まかな場所以外、顔も本当の名前も教え合ってはいなかった。眠れなくなった僕は、ネットやテレビのニュースでそのことが事件として流れないか、噛り付くように探していた。すると、もし彼のメールが本当ならこれではないかというニュースが、朝一番のテレビに飛び込んできた。
”速報が入ってきました。本日未明、北海道旭川市のアパートで高校生の少年が、実父を包丁で刺し、駆けつけた警官に逮捕されました。刺されたジンナイ タダノブさんは、すぐに病院で手当てを受けましたが間もなく死亡が確認され、現場に居合わせた妹と事情聴取を受けている模様です。”
 僕は『これだ! この事件だ』と直感し、父親らしき人物の顔写真や、玄関に立ち入り禁止の黄色いテープが張られていく様子を食い入るように見ていた。彼が家族と暮らした家が、今は他人の手によって閉ざされようとしていた。

 僕は動揺したまま、蒼い月のことが心配でたまらずメールを打ち続けた。返信が来ないことは分かっていたけど、そうせずにはいられなかったんだ。そして、気づくと妹に肩を揺さぶられていた。
「おにーちゃんオハヨー おは? あれ、なんで泣いてるの? 目真っ赤だ。どしたのユウキちゃんこっち向いて! おにぃちゃん! 私よわたし、こっち見て! おにーちゃまぁあああ!」
 身動き一つせず携帯を握り、ソファーに根付いてしまったような僕は、泣いていたらしかった。
「何があったの? どうしたの? 様子が変へんへん!」
「えぁ? ん…。あぁ。お前か… なんでもないよ、なんでも…」
「えぇええ! 何でもない訳ないじゃん。すごい顔して、ボロボロ泣いてて怖かったんだもん。教えてよ、 何があったの? ねぇ、ユウキにーちゃま」
 ショートパンツのチヒロが僕にまたがり、涙を拭き取ろうとしていて、
「だからなんでも無いって言ってるだろ!」
 思わず追い払おうとしたら、妹は逃げるように駆け出した。
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